船岡城址公園

明治維新まで柴田氏が居住した「船岡城」の跡地に整備された広大な公園。山本周五郎の著を元に昭和45年（1970）に放映されたNHK大河ドラマ「樅ノ木は残った」で全国的にも知られる。公園内にはドラマのタイトルにもなったもみの木が高くそびえている。

標高135mの四保山頂上にある船岡城址へは、中腹にある駐車場から305mの軌道を登るスロープカーが利用可能。柴田町のシンボルとして親しまれている高さ24mの「船岡平和観音像」が立つ山頂からは、柴田町の街並みや蔵王の山々、遠く太平洋までも一望できる。

桜の名所としても知られ、宮城県で唯一、日本「さくら名所100選」に選ばれている。春には、山一帯を覆うように咲く1,000本もの桜と、城下を流れる白石川沿いに咲き並ぶ桜並木が一体となって、素晴らしい景観を作り出している。毎年４月上旬から下旬には「しばた桜まつり」が開催され、県内外から27万人以上の花見客が訪れる。ほかにも、６月～７月は紫陽花、９月～１０月は曼珠沙華（彼岸花）、３月は梅やスイセンが見ごろを迎え、一年を通して華やかな季節の花々を楽しむことができる。