角田岬灯台（判官舟かくし）

雄大な日本海に臨む角田岬に立つ灯台。灯台の足元にある展望台からは壮大な水平線が一望できる。灯台の裏にある登山道を少し登れば、白い灯台と紺碧の海との美しいコントラストが下に望め、その向こうに佐渡島まで見渡す絶景が広がる。

灯台の真下辺りには、源義経が舟とともに身を隠したと伝わる「判官舟かくし」と呼ばれる洞穴が残る。文治3年(1187)３月、兄である頼朝に追われていた義経が、奥州平泉に海路で落ちのがれる際、追手を避けて舟とともに身をかくしたと伝えられている。

海水浴場近くの駐車場にある入り口からトンネルを抜けると、海の間近に整備された険しい歩道が続く。「判官舟かくし」は、大小二つの洞穴があり、向かって右が奥行28m、幅4-5mほど。左側は右側の半分ほどで、奥行14m、幅2mほどの大きさだ。歴史ロマンを感じる自然の洞穴は、現在新潟市文化財に指定されている。