日本三大カルストの一つ「平尾台」。南北約11km、東西約2km、高さ400〜600mのカルスト高原で、昭和27年(1953)には国の天然記念物に指定され、保護されている高原だ。この平尾台にあるのが、千仏鍾乳洞(せんぶつしょうにゅうどう)。福岡県行橋市にある行基草創と伝わる願光寺の末寺・千仏院に由来し、その名がついたとされる。昭和10年(1935)には国の天然記念物に指定されている。
全長1,200mもあり、これは平尾台にある洞窟の中でも最大規模。長い年月をかけ、石灰岩地帯特有の地下水の溶食により形作られた鍾乳洞は、入口から900m奥まで見学可能。480m地点までは靴のまま入ることができるが、さらに「奥の細道」と呼ばれる奥へは、水の中を歩くため入口で草履(貸出無料)に履き替えて進もう。長い時間をかけて創り出された自然美に圧倒されること間違いなしだ。
洞窟内部は一年を通じて約16度前後で、夏はひんやりと涼しい。入口から見学可能な900m地点まで、往復約40分間の冒険気分が楽しめる。
ポイント
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国の天然記念物に指定される全長1,200mの大鍾乳洞。
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日本三大カルストの一つ、平尾台にある洞窟の中でも最大規模を誇る。
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入口から900m地点までは見学可能。
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「奥の細道」と呼ばれる480m地点より先は水の中を歩く。
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入口から900m地点まで往復約40分程度。