白鳥塚古墳

愛知県名古屋市最東端に位置する「志段味古墳群」の、国史跡に指定されている古墳のうちの一つ。4世紀前半、庄内川の河岸段丘の縁辺を活かして築造された、県内最古級の前方後円墳だ。墳長約115m、後円部径約75m、前方部長約43mで、前方後円墳としては県内3番目の規模を誇っている。

後円部頂部や斜面の葺石に石英が使われ、白く輝いていた外観が「白鳥塚」の名の由来となったという。古代史上の英雄ヤマトタケルノミコトが伊吹山の賊征伐へ向かう際、ヘビに噛まれた足の傷を養生していたところに白鳥が出現。白鳥の導きでこの地へたどり着き、命を落としてしまった白鳥を葬ったとの伝承も残されている。

一帯は、「歴史の里 しだみ古墳群」として整備され、ガイダンス施設「体感！しだみ古墳群ミュージアム　SHIDAMU（しだみゅー）」もある。