支笏湖野鳥の森

支笏湖東岸にはモラップ山（506メートル）とキムンモラップ山（478メートル）の二つの小高い山がある。このうち、北側にあるキムンもラップ山麓の国有林を、野鳥観察の場として開放している。園内には散策路が整備されており、一年中みられる留鳥や季節ごとの漂鳥（渡り鳥）に出会い、緑のじゅうたんのように苔むした歩道を歩いて森林浴を楽しむことができる。※支笏湖の高台にある「休暇村支笏湖」から中モラップを繋ぐ約1.5kmの散策路は2023年現在、野鳥観察舎からの約400メートル区間以外が通行止め。

園内に、野鳥観察舎が設置されているほか、この森で出会うことができる野鳥についての解説板が設置されており、シジュウカラをはじめとするカラ類やムシクイ類、ヤマゲラといったキツツキ類など、ここに生息する野鳥について知ることができる。

春のフクジュソウや初夏のコウライテンナンショウなど、季節の野草も見どころ。園内を歩けば、ところどころに森の中からカルデラ湖である支笏湖と外輪山を望める場所もある。野鳥の鳴き声や木々が風に揺れる音を聞きながらの散策は、日常から離れてリフレッシュするにはぴったりだ。