栗駒山

宮城県、秋田県、岩手県の三県にまたがる、標高1,626mの名山。周辺の景観が国定公園に指定され、ブナの原生林や湿原など手つかずの自然が残る。登山道は合わせて9本あり、2時間ほどで山頂にアクセスできる初心者・ファミリー向けコースから、上級者向けコースが整備されている。ブナ林に囲まれた「新湯温泉」や標高1,126mの場所にある眺望自慢の「須川高原温泉」など、山のいで湯も数多い。

花の山としても有名で、6〜7月は可憐なヒナザクラや艶やかなピンク色のイワカガミ、清楚なイワイチョウなどの高山植物が登山道を彩る。紅葉も素晴らしく、9月中旬・下旬からのシーズンになるとナナカマドの艶やかな赤とカエデの黄色、火山岩の黒のコントラストが美しい壮大な秋の景色が広がる。

なかでも、栗駒山を代表する紅葉スポットが「いわかがみ平」。山の斜面一帯が赤や黄に覆われる紅葉のカーペットが素晴らしく、その雄大な景観は圧巻のひと言だ。