いわはし館

職人による手打ちそばの店で、猪苗代湖の北側にそびえる磐梯山が「いわはし山」と呼ばれることから、「いわはし館」と名づけられた。東日本有数のそばの生産地である猪苗代町。店舗の下には遺跡があり、かつての発掘調査ではそばを食べた形跡も出てきたという。

古くからそば文化が醸成されたこの地で提供するそばは、石臼挽きの猪苗代産「いなわしろ天の香」を使用。つなぎには小麦粉の「ゆきちから」を用い、それらを８対２の割合でブレンドしている。

メニューは「もりそば」や「かけそば」、「てんぷらそば」といったスタンダードなものから郷土の味まで幅広いラインアップ。猪苗代周辺で祝言（結婚式）の時だけ振る舞われていたという「祝言そば」や、くるみをはじめとする５種類の薬味による味変も楽しい「五段そば」、また、里芋や貝柱などを煮た「こづゆ」などの会津地方の郷土料理も並ぶ。

ゆったりとした店内には農産物の直売所も併設。野菜や加工品といった地産品も手に入る。