種差海岸（たねさしかいがん）

三陸復興国立公園内にあり、国の名勝にも指定されている美しい海岸。四季折々の多彩な花々や清々しい天然芝生、奇岩怪石が連なる海岸線、樹齢100年もの松林や愛らしいウミネコなど、変化に富んだ自然美が楽しめる。

太平洋に面して約12kmにわたって続く長い海岸線は、4つのエリアに大別できる。一番北側に位置するのは「蕪島」エリア。名前のとおりかつては島だったが、今は地続きになっている。ウミネコの繁殖地として知られ、例年3〜8月にはたくさんのウミネコが飛来し、子育てに励む姿が観賞できる。蕪島の頂には、商売や漁業の神様として信仰を集めている弁財天を祀った「蕪嶋神社」が鎮座。

続いて、西洋の古城のような趣が漂う「葦毛崎展望台」や鳴き砂の砂浜として知られる「大須賀海岸」が連なる「葦毛崎展望台・大須賀海岸」エリアが広がる。さらに南に下ると、種差海岸を代表する観光スポット「種差天然芝生地」が広がるエリアに。一番南側にある「大久喜」エリアの見どころは、かつての漁師の暮らしを偲ばせる「浜小屋」や「厳島神社（弁天島）」だ。

エリア内を周遊するワンコインバス「うみねこ号」も運行しているので、短時間で巡りたい方はぜひチェックして訪れよう。