日本独特の美学「侘び寂び」とは
「侘び寂び(わびさび)」は、不完全なものに価値や魅力を見出す日本人独特の美意識・思想である。 今日にいたるまで、日本文化そして日本人の価値観に根付き、大きな影響を与えてきた。 この記事では、「侘び寂び」の概念・意味をなるべくわかりやすく説明し、歴史や日本に広まった背景を振り返っていく。 また、「侘び寂び」を感じられるスポットやお勧めの旅先も合わせて紹介する。 最後まで読めば、感覚的で難しい「侘び寂び」を少しは理解できるはずだ。
「侘び寂び(わびさび)」とは、日本人が持つ独特の美意識や感覚を端的に表現した概念である。
具体的には、不完全なもの(劣化・欠ける)を否定的に捉えず、むしろ自然や時間の経過による様々な変化に美しさを見出し、生まれた静寂を受け入れ深く味わうという美学。
豪華な装飾や対象に核を置く西洋の美意識に対して、日本人は素朴や余白を重んじる性質の違いと言えば理解しやすいはずだ。