旭ヶ岡公園

佐賀県三大桜の名所として知られる公園。園内には「一目5千本」と言われるほどの桜の木があり、満開の時期には見事な景観が広がる。特に公園へと続く白壁の道に作られた「花のトンネル」と形容される桜並木は圧巻。毎年3月下旬～4月上旬の開花期には「桜まつり」が実施され、県内を中心に多くの花見客が訪れる。夜間のライトアップも美しい。

公園一帯はかつて旧鹿島藩の居城のあった場所。明治7年（1874）の「佐賀の乱」によって天守など大半は焼失したものの石垣や大手門、赤門などが現在も残り、歴史的・文化的価値の高さから「日本の歴史公園100選」にも選定されている。桜の名所になったのも、鹿島藩最後の藩主である鍋島直彬公が吉野桜の苗木を植え、城内を開放して宴を催したことがきっかけなのだとか。公園の隣には直彬公ら歴代鹿島藩主を祀る「松蔭神社」もある。