湯西川温泉（ゆにしがわおんせん）

日光の山奥を流れる湯西川沿いに湧く天然温泉。泉質は、無色透明で肌あたりのやさしいアルカリ単純温泉。その歴史は古く、壇ノ浦の合戦に敗れ逃れてきた平家の落人が、河原に湧き出る温泉を見つけ、傷を癒したという伝説が残る。清らかな川沿いに旅館や民家が立ち並び、旅情あふれる温泉街を形成している。

湯量豊富な温泉を楽しむのはもちろん、湯西川ならではの郷土料理も魅力。イワナやヤマメなどの川魚や、山菜やキノコといった山の幸など、四季折々の地元素材を使った郷土料理が楽しめる。旅館によっては、熊や鹿、サンショウウオなどの珍味が味わえる場合も。ほかにも、味噌べらなどを囲炉裏でじっくり焼く落人料理も有名。

1月下旬～2月下旬には「湯西川温泉かまくら祭」を開催。河川敷に並ぶ小さなかまくらに、ローソクが灯され幻想的な風景が広がる。