松雲山荘

大正時代に造園された回遊式の日本庭園。アカマツやツツジ、モミジなど空が見えなくなるほどの木々が立ち並ぶ中に燈籠や太鼓橋、池などが配された、日本ならではの情緒あふれるスポットだ。

５月から6月にかけての新緑の時期も美しいが、1年で最も人気なのはやはり10月下旬から11月下旬の紅葉シーズン。色づいた約600本のモミジやドウダンツツジが庭園を鮮やかに彩り「新潟三大紅葉の名所」のひとつと称される見事な景観を作り上げる。また、紅葉の時期には開園時間を延長し、日没から午後9時までライトアップを実施。幻想的な夜の庭園も日中に劣らぬ美しさで、毎年多くの見物客が訪れる。

庭園内にある茶道専門の美術館「木村茶道美術館」では茶器や古書画を展示するほか、お茶席体験も可能。国宝級とも呼べる収蔵品の茶器を使い、庭を望む茶室や四季の移ろいを間近に感じられる屋外茶席で楽しむお茶は格別の味わい。