根來寺

和歌山県北部の岩出市に位置する新義真言宗の総本山で、開山からおよそ900年もの伝統を誇る。

境内は350万㎡と広大で、重要文化財の大日如来など三体を奉安する重要文化財「大伝法堂」をはじめ、歴史的価値の高い建造物が数多い。中でも高さ40m・幅15mの国宝「大塔」は日本最大級のスケール。内部に12本の柱が弧を描くように立ち、胎蔵大日如来をご本尊としており、厳かで威厳のある存在感には誰もが圧倒されるはず。

春のシーズンになると、境内に植えられている桜が花開き、界隈屈指の花見スポットとして多くの観光客が訪れる。中世のたたずまいを残す古寺で咲かせる、約7,000本のソメイヨシノ&ヤマザクラなどの可憐な姿は「日本さくら名所100選」にも選出されるほど。満開を迎える頃には、大門周辺がライトアップされ、夜桜を楽しめるのも注目ポイントだ。