京都陶磁器会館

有名な観光スポット・清水寺のふもと、東山五条界隈は、伝統工芸品「京焼・清水焼」の街だ。400年以上前から、数えきれないほど多くの陶磁器が作られてきた。五条坂周辺には、今も多くの作家や窯元たちが工房を構えている。その登り口に位置するのが「京都陶磁器会館」だ。

「京焼・清水焼」の紹介と振興、そして展示・販売を目的に建てられた施設で、以前は「くるる五条坂」として親しまれていたが、2012年にリニューアルオープン。ガラス張りの建物は、陶磁器たちを照らし輝かせるような空間になっていて、鑑賞中も心地よく過ごせる。

1階のショップには、京都で活動する作家・窯元の展示・販売をはじめ、特集コーナー、実演スペースがある。繊細な絵付けが施されたものや、日常に馴染むモダンなデザイン、透き通るような青磁や白磁、前衛的なオブジェなど、バラエティ豊かな作品が展示・販売されている。
２階のギャラリーでは、作家や窯元による個展やグループ展、組合による展覧会を開催（原則、2週間ごとに展示替え、購入可能）。京都だけでなく、さまざまな地域で活躍する陶芸家たちの展覧会もあり、作品を間近で楽しめる。

実際に見て、触れて「京焼・清水焼」の魅力を体感してみよう。