網走市立郷土博物館

1936年に開館した北海道で最も歴史の古い博物館のひとつ。日本の最北東端に位置する網走市にあり、オホーツク海の豊かな自然と、網走の古代から現代までの歴史を学ぶことができる。

館内で目に飛び込んでくるのは、迫力満点のはく製たち。オホーツク海で暮らすトドやアザラシ、オットセイなどの海の動物、ヒグマ、エゾシカ、キタキツネなど北の森を代表する動物がずらりと並ぶ。また、網走に生息する植物の展示もあり、北の大地の壮大な自然の情報を得ることができる。

また1万年以上前の旧石器時代からアイヌ文化まで、網走地方の独自な文化をたどった北方文化についても取り上げている。加えて江戸時代から現代までの網走の歴史を紹介する開拓の歴史展示では、和人の入植や明治期の道路開設、大正期の鉄道開通など、網走が発展していく様子がわかりやすく解説されている。

赤い丸い屋根が印象的な建物は、世界的に有名な建築家フランク・ロイド・ライトに師事した田上義也の設計。2019年に国の登録有形文化財にも指定されている。

建物の中も、外も見どころがいっぱいだ。