高温・高圧の地下層で化学反応を起こして発生した「熱泥(ねつでい=火山泥流)」が地上に吹き出し、池に堆積したおどろおどろしい姿を例えて、古くから「地獄」と呼ばれている。広さは約1,300㎡、1300年以上も前から存在しており、現在は安全を確保して周囲が整備され、別府が誇る代表的な観光地のひとつとして親しまれている。
酸化鉄、酸化マグネシウムなどを多く含む熱泥は、まるで血の池のように真っ赤に染め上げられているのが特徴。沸々と煮えたち、湯気をあげて様子はさながら地獄絵そのもので、近くで鑑賞すれば誰もが大自然のエネルギーの壮大さを感じることができるはず。
敷地内ではお食事処「極楽亭」が営業中。血の池地獄をイメージしたトマトピューレがたっぷりの「地獄の極楽カレー」をはじめ、ビーツを使った真っ赤なソフトクリームなど、ここでしか味わえない個性派メニューに注目しよう。
また売店では、血の池地獄から湧き出た熱泥を原料に加えた「血の池軟膏」を同店限定で販売。明治時代から受け継がれる伝統の皮膚病薬は、しもやけ・やけど・あかぎれなどに効能があるとされ、長年愛用している大分県民も数多い。
ポイント
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真っ赤な「熱泥」が地上に吹き出し、池に堆積した観光スポット。
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まるで血の池のように沸々と煮えた様子はさながら地獄絵そのもの。
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近くで鑑賞すれば大自然のエネルギーの壮大さを感じることができる。
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血の池地獄をイメージした個性派メニューが揃うお食事処を併設。
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ここでしか買えない熱泥を原料に加えた「血の池軟膏」はお土産にぜひ。