照葉峡（てりはきょう）

群馬県みなかみ町にある照葉峡は、自然の美しさが凝縮された秘境の地だ。関東の奥入瀬とも言われ、大小11の滝が約5kmにわたって点在する渓谷である。

10月中旬から下旬の紅葉シーズンには、樹々が赤や黄色に染まって、目を奪われるような景色が広がる。1900年代に活躍した俳人・水原秋桜子も「日本一の紅葉」と絶賛したほど。その景観を期待する人びとが毎年たくさん訪れる、秋の名所だ。

この場所での楽しみ方は、ゆっくりと車を走らせながら景色を堪能すること。駐車場や遊歩道は整備されていないため、車窓から眺めるのがベスト。滝の中でも、下流から数えて7番目にある「つづみの滝」は車道からのアクセスが良い。滝の水飛沫と紅葉のコントラストを楽しめる。また、照葉峡の奥には「奥利根水源の森」が広がり、ブナの原生林とともに秋の紅葉を楽しむのもおすすめ。

手つかずの自然の魅力を存分に味わえる、絶好のスポットだ。