群馬県立近代美術館

1974年10月、26万㎡の広大な敷地に約5,000本の木々が生い茂る群馬の森公園内に開館した美術館。群馬県立歴史博物館に隣接し、ミュージアム巡りもできる。

収蔵作品は約2,100点。ルノワールやモネ、ピカソといった海外の近代美術や日本の近現代美術、群馬県にゆかりのある作家の作品のほか、日本と中国の古美術を中心とした「戸方庵井上コレクション」など多岐にわたる。コレクション展の他、年に4回テーマを設けた企画展を開催。ピカソの傑作「ゲルニカ」をほぼ同寸大に再現したもので、世界に3点しかないタピスリー（つづれ織り）は年に1度しか公開されないレアな作品。外部から講師を招いての講演会や学芸員による作品解説、子どもを対象にしたアートツアーなどのイベントも定期的に開催されている。

美術館の設計を手掛けたのは幾何学的なデザインで知られる磯崎新氏。壁や床の大理石、外壁のガラスなど正方形で構成された建築は開館から50年を経た現在も古さを感じさせない。