箕輪城跡

約500年前の戦国時代初期に、関東管領山内上杉氏の重臣である長野氏によって築かれた平山城。その後武田氏、織田氏、後北条氏、徳川氏が城主を歴任し、長野業政の時代には幾度となく武田信玄の攻撃を防いだ難攻不落の城として知られる。

現在の城跡は、井伊直政在城当時のもので、昭和62年（1987）に国指定史跡に指定され、日本百名城にも選出された。広範囲にわたる敷地内には散策コースが設けられ、四季折々の自然を楽しむことができる。最先端の技術が用いられた三ノ丸石垣や、木造復元された郭馬出西虎口門など、見どころも点在。周囲は閑静な雰囲気で、ゆったりと歴史ロマンに浸ることができる。

毎年10月の最終日曜日に開催される「箕輪城まつり」では、戦が現代によみがえり、長野側と武田側に扮した武士達が熱い戦いを繰り広げる。ステージイベントや飲食ブースも設けられ、多くの観光客でにぎわう。