御神崎（おがんざき）

石垣島の西端に位置する屋良部半島。その北端にある御神崎はその名の通り、神様が降臨する聖地として古くから島の人びとに崇敬されてきた。現在は絶景スポットとして人気を集めている。

白い灯台が立つ岬は荒波が打ち寄せる断崖絶壁にあり、標高約40mの高台から眼下に広がる風景を楽しめる。北側はゴツゴツとした岩肌が印象的な、野性味あふれる荒々しい景観。海中から突き出た岩礁の上に絶妙なバランスで乗った小岩は「ふちぶい岩」と呼ばれ、数々の伝説が残る。アダンの木や天然のビーチなど、いかにも南国といった雰囲気漂う南側の景観も開放的でおすすめだ。

4～5月頃は周辺のテッポウユリが満開に。丘の上に無数の白い花が咲き乱れる様子は圧巻。同時期にはヒルサザキツキミソウも見頃を迎え、ピンク色の可憐な花で見るものを楽しませてくれる。また、島の西側に位置する岬は屈指のサンセットスポットとしても有名。水平線に沈んでいく美しい夕日を見るため、夕暮れ時になると多くの見物客が訪れる。