美山民俗資料館

茅葺き屋根の住宅が数多く残る美山町の北集落にある資料館。国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定される地域のかつての暮らしを伝えるさまざまな資料を展示している。

施設は茅葺き屋根の主屋と納屋、倉の3棟で構成。1993年の開館当初は約200年前の農家住宅を資料館として利用していたが、2000年の火災により主屋と納屋を焼失。現在の建物は詳細な記録を基に再建・復元されたもので、古材などを使い当時の雰囲気を忠実に再現している。内部では地域の家々から提供された生活道具や農機具、古文書など200点以上が展示され、かつての農家の暮らしぶりをうかがい知ることができる。

復元建築とはいえ、40棟近くの茅葺き住宅が残る「美山かやぶきの里」内で唯一内部の見学が可能。屋根裏部分など、特徴的な建築様式を間近で見ることができる。