天橋立神社

全長3.6kmに及ぶ砂州が弧を描いて伸び、天然の松林が生える見事な景観で日本三景のひとつに数えられる名勝、天橋立。「橋立明神」の異名を持つ天橋立神社は廻旋橋と大天橋を渡って10分ほど歩いた場所にあり、松並木の中でひっそりと佇んでいる。

もともとは智恩寺文殊堂の鎮守社として建てられたといわれるこちら。天橋立は龍神が土を盛り、一夜にして作り上げたなど龍にちなんださまざまな伝説が残ることから八大龍王が祀られている。また、天に住む神が地上に住む女神のもとに通うためのハシゴが倒れて天橋立になったという「天の浮橋神話」からパワースポットとしても知られ、周辺の元伊勢籠神社・眞名井神社と合わせて三社巡りすれば恋愛が成就すると人気。

本殿に向かって左手にある「磯清水」は、周囲を海に囲まれた天橋立にあるにもかかわらず真水が湧く不思議な井戸。平安の歌人・和泉式部が歌に詠んだほか「日本名水100選」の一つに選ばれている。参拝の前にはこちらで手を清めよう。飲用はできないのでご注意を。