
嘉永6 年(1853)の黒船来航を期に、軍備・海防力の強化を目的とした大船の建造を各藩に要請
した江戸幕府。萩藩で安政3 年(1856)に建設された恵美須ヶ鼻造船所でも、2 席の軍艦が建造
された。
1856 年にはロシア式の造船技術を取り入れた「丙辰丸」、万延元年(1860)にはオランダの技術を用いた「庚申丸」と2 隻の軍艦が進水。2 つの技術で造船を行ったのは幕末の造船所でもここだけ。港には石造堤防が当時のままの姿で残り、幕末に建設された中で現在でも遺構が確認できる唯一の造船所という点を評価。2015 年に「明治日本産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として世界文化遺産に登録された資産の中で、萩城下町や松下村塾などとともに「萩の産業遺産群」の構成資産となっている。
防波堤の近辺ではでは鍛冶場や船大工の居住場と思われる遺構も発見されており、開国を間近に控
えた時代の空気を感じられること間違いなし。「萩の産業遺産群」のひとつ、萩反射炉も徒歩圏内。
ポイント
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萩藩によって幕末に設けられた造船所。
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ロシアとオランダの技術を取り入れ、2 席の軍艦が建造された。
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港には当時と同じ石造堤防が今も残る。
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萩反射炉などとともに「萩の産業遺産群」として世界遺産に登録されている。
写真
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萩に5つある産業資産のうちのひとつ
公式FAQ
よくある質問に対する掲載施設の回答です。
Q
エリア内で利用可能な無料Wi-Fi はありますか?
なし
Q
コインロッカーはありますか?
なし
Q
トイレはありますか?
あり(仮設)
Q
喫煙スペースはありますか?
なし
Q
注意点はありますか?
防波堤は足元が危険です。歩きやすく滑らない靴でお越しください
口コミ
基本情報
- 日本語名称
- 恵美須ヶ鼻造船所跡
- 郵便番号
- 758-0011
- 住所
- 山口県萩市椿東5159-14
- 電話
- 0838-25-3380 (萩市世界文化遺産室)
- 定休日
- 無休
- 時間
- 見学自由
- 料金
- 無料
- アクセス
- JR 山陰本線「東萩」駅から萩循環まぁーるバス「萩反射炉」停下車、徒歩10 分
- 公式サイト
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